ごあいさつ
はじめまして、青海久瑠と申します。
本ブログはnoteの移行先として開設したのですが、記事の移設が面倒すぎて放置されていた場所です。この度新たな記事を書く予定ができましたので、記事の移設を行うかどうかはともかくとりあえずブログを稼働させることにしました。
念のため自己紹介をさせていただきますと、私は普段はボカロリスナーとして活動しています。下にオールタイムベストとしてボカロ曲を100個選んだニコニコのマイリストを貼っておきますので、よろしければご覧ください。
【青海久瑠の】第4回ジェミニランキング参加記録

皆様初めまして、青海 久瑠です。
ヘッダーはジェミニランキングの募集期間中に私の家に届いたことで知られるゲーム『マリオカートワールド』のキャラクター「ウシ」です。このゲームにジェミニランキングの回答を考える時間を奪われたことは言うまでもありません。
さて、今回はベンガル(Twitter:@KorosukeYT1)さん主催の企画「第4回ジェミニランキング」に参加したので感想を書きます。来年の私に向けた攻略用メモも兼ねているので、皆さんは真似しないでください(うそ)。
注意事項ですが、人気投票の側面のあるこのゲームの都合上、再生数や知名度といった概念を、「この曲は再生数が低い」「このボカロPは知名度が低い」といった形で取り扱うことがあります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
(なお、再生数や知名度、ましてやジェミニランキングでの順位がそのまま曲の評価に繋がるものではないことは申し添えておきます。)
ジェミニランキングって何?
ジェミニランキングのルールを把握していない方は、主催者のベンガルさんが書いた記事に簡潔な説明がありますのでぜひお読みください(ここでは詳細を割愛します)。
さて、早速私の回答を見ていきましょう。
全体結果

全体順位は47/456位で、上位10%にギリギリ入らないぐらいです。まあ悪くはないのではないでしょうか。
この結果で特筆すべきは「最終問題での失速」にあります。Q14までの結果は2/456位なので、最終問題がいかに足を引っ張っているかがわかりますね。この辺については後述します。
さて、各問題の詳細を見る前に、私が回答を考える前に立てた基本方針を見ていきましょう。
<基本方針>
・超有名曲、界隈人気曲は入れない(とくに後者は大事、100選wiki*1で人気曲か否かを確認)
・検索性の高さを考慮する(検索性が高いほどマイナー曲の出現率が上がる)
・知らない曲を入れない(美しくないので)
・なるべく好きな曲を入れる
このゲームはとにかく選者が2人に近い回答をすることが重要なので、選者が1人にならないようにする、という「安定択」を取るべきではないです(前回1敗)。
したがって、超有名曲や界隈人気曲を選ぶことはなるべく避けました。もちろん、「みんなが避けるから結果的になんとかなる」可能性もありましたが(今回は実はわりと有効だった)、ちょっとギャンブルすぎますね。
検索性の高さを考慮することで、どのくらいマイナー曲に票が集まるかを予想しようと試みました、が、これは後半完全に無視されました。そんなぁ。
下2つは攻略というよりは完全に美学の問題です。問題に挑むうえでは、なるべく美しい回答をした方が満足度が高いという思想に基づいています。書きたいものを書く。
Q1.タイトルがカタカナ9文字のボカロ曲
A1.アップルドットコム / ピノキオピー →GEMINI(2人) +6,400pts
早速ジェミニです。幸先が良いですね。
他の選択肢に『リバースユニバース』『ウルトラトレーラー』などを考えていましたが、いずれも界隈人気が高いと踏んで避けました。ただ、『リバースユニバース』は1人、『ウルトラトレーラー』は2人だったので、どれを選んでも悪くないですね。
Q2.タイトルが「ち」で終わるボカロ曲
A2.サイゼのない町 / cat nap →3人 +4,400pts
かなり良い結果です。ただ、再生数が高くないため単独もあり得ると思っていたので、予想よりは多いです。
『チット・チャット・マーチ!』『はるがこないまち』なども考えていましたが、いずれも再生数や界隈人気から却下しています。これはかなり功を奏しましたね。
Q3.タイトルに「とら」「トラ」「虎」「タイガー」が含まれているボカロ曲
A3.踊れオーケストラ / YASUHIRO(康寛) →5人 +2,300pts
『踊れオーケストラ』は1番好きなボカロ曲なので入れざるを得なかったのですが、界隈人気や知名度的にはかなり怖いラインではありました。実際最初は『トラッシュ・アンド・トラッシュ!』を入れていました。ただ、思ったよりは票数が少なかったし、結果的には『トラッシュ・アンド・トラッシュ!』を入れるよりもポイントがもらえたので、思ったよりは戦えたという印象です
Q4.ボカロバラード曲
A4.星のカケラ / 平沢栄司 →3人 1,800pts
ご存じ初音ミクのデモソングですね。別名はテーマそのまま『01 ballade』。結果良かったですが、こういう搦め手はどうなるかわからないので怖いと思います。真似しないでください。
ここはかなり悩みました。決め打ちするにはバラードというジャンルは些か広すぎる。『またねがあれば』とかも考えましたが、やや界隈人気なので避けました。結果3人だったらしいので、そんなには変わらないですね。
ちなみに好きな曲を選んだ場合『夜明けと蛍』になります。票が集まると思って避けましたが、結果0人だったので逆に選ばなくて良かったですね。
Q5.ピノキオピーが関わっているボカロ曲
A5.Mei Mei / ピノキオピー →5人 1,600pts
本人が作者じゃない曲はかなりのギャンブルになると予想して避けました。単独も最多も有りうるのです。
有名すぎない好きな曲から選びました。『おばけのウケねらい』『東京マヌカン』あたりが他の候補でしたが、前者ならジェミニ、後者なら単独でした。あらためて難しいゲームです。ちなみに『神っぽいな』とかが2人だったので全然有名曲選んで良かったみたいですね。
Q6.音街ウナが歌っているボカロ曲
A6.UNA-GimmiQ / 55ymtk →GEMINI(2人) +6,000pts
『スーパーノヴァ』も一瞬考えましたが、再生数に比して界隈での人気が高い曲は危険と判断して撤退しました。結果この曲がトップだったので英断でした。
再生数はやや低めなので単独が怖いところでしたが、何とかなりました。
元々は『ぼくらのディメンション』の予定でしたが、ソロ曲から選びたいということで変更しました。選んでいたら単独だったので危なかったですね。
Q7.ひらがなのみの「P名」または「グループ名」
A7.しゃいと →4人 +1,800pts
(代表曲:『未完成賛歌』)
元々はてにをはさんを選ぶ予定でした。知名度を下げることで選出人数を減らす目論見でしたが、てにをはさんは2人選出でしたので、結果逆効果でしたね。
きさらさんを選ぶという手もありましたが、界隈人気の高さから避けました。結果こちらも2人選出だったので、わからないものです。
Q8.サムネにメガネが描かれているボカロ曲
A8.無限にホメてくれる桜乃そら先生 / GYARI →GEMINI(2人) +5,500pts
「メガネをかけているボカロキャラ」の歌っている曲から選びました。ミリオンでジェミニしたのでかなり上手いのでは?
他は花隈千冬とかLat式ミクとか氷山キヨテルとかを考えましたが、どれも戦いにくそうな曲が多かったのでやめました。Lat式ミクに至っては印象の割に全然メガネかけてなかったです。
Q9.アルセチカのイラストが用いられているボカロ曲
A9.Knock Out You / rukaku →GEMINI(2人) +5,900pts
これと『PaⅢ.AGITATION』で迷いました。『PaⅢ.AGITATION』は5票入ってたので、変えて正解でしたね。
1位は流石に『グッバイ宣言』だろと思っていましたが、全然そんなことはなかったです。範囲は思ったよりは狭いという予想でした。検索で1,000件しか引っかからなかったし、その中で再生数が低すぎる曲は出ないので。実際200曲行ってなかったと思うので、今回の中だと多い方ではないですね。
Q10.小説化 or 小説を元に作られたボカロ曲
A10.砂の惑星 / ハチ →1人 +0pts
0ptsを取ったら死ぬジェミニランキング、デスジェミニランキングならここで死んでいます。逆にここ以外で0ptsはないので、単独にならないのも案外大事かもしれません。
ボカロ曲『砂の惑星』の英題は『DUNE』で、フランク・ハーバートのSF小説シリーズ『DUNE』の第1巻の名称は『砂の惑星』であることから、『砂の惑星』の元ネタは小説と考えられます。
……という理屈であと5人ぐらいは被ると思ったのですが、単独でした。こういう搦め手をやるべきではないです!本当に。
実はここはかなり悩んでいて、小説原作で絞ることは決めていたのですが、『レッド・パージ!!!』を最多予想として避け(実際は3票)、『不思議の国のアリス』が原作の曲に目を付けてみたり、Q3.でたくさん出たと予想した『タイガーランペイジ』に注目してみたりと、色々やった挙句に「『砂の惑星』って小説が元ネタなんですよ~~~」という何度擦られたかわからない(と思っていた)豆知識を披露するために『砂の惑星』を選びました。オタクくんさぁ……。
こうした脳内のオタク君を徹底的に黙らせることが、ジェミニランキングで高得点を取るコツだと思います。
Q11.作曲者本人によるリメイク版がニコニコ動画へ投稿されたボカロ曲
A11.Be Myself. / hano →GEMINI(2人) +5,100pts
これ通るんだ。本来はここで『踊れオーケストラ』を投入する予定(YouTube限定でアレンジ版の『RRRver』が投稿されている)でしたが、当時の私は「リメイク版がニコニコ動画へ投稿された」という文字が読めなかったのでしょうか?(運営さん本当に申し訳ないです。)
結局、一旦『みくみくにしてあげる♪』で提出した後、今の回答に落ち着きました。より攻めた回答をしたつもりでしたが、むしろ『みくみくにしてあげる♪』のままだと単独だったらしいです。そんなことある?
Q12.「問題」から連想されるボカロ曲
A12.ジエンド / オワタP →GEMINI(2人) +4,300pts
今回一番芸術点が高い回答だと思います。この曲はアルバム『V♥25 -Exclamation-』に作曲者を隠して収録され、作曲者を当てると抽選でグッズがもらえる……というものでした(「問題」要素その1)。更に、「商業主義」を批判する歌詞やPVが賛否を呼んだ作品でもあります(「問題」要素その2)。特にPVの内容は、陰謀論をばら撒いてるだけなので消されて当然というか……。
これでジェミニできたのはかなり嬉しいです。人間誰しも美しい回答で高い得点を取りたいに決まってます。
Q13.「オレンジ」から連想されるボカロ曲
A13.OhSOS!!! / カルロス袴田 →8人 +400pts
突然下手になった?
最初はOrangestarの曲から1曲選ぼうと思って『シンクロナイザー』にしていたのですが、作者名がオレンジよりはサムネがオレンジの方が良いということで、単色サムネでなじみ深い作者を何人か考えて、そこからオレンジの曲を引っ張ってきました。
この曲でここまで被るとは予想してなかったです。ぶっちゃけ理由もよくわかりません。ちなみにこれが今回1番順位が高い回答ですね。
Q14.「病気」から連想されるボカロ曲
A14.用法容量をおまもりください / さつき が てんこもり →GEMINI(2人) +4,400pts
低めの再生数をド直球の連想でカバー。見事にジェミニしました。このぐらいのラインの回答ができると強いのかなと個人的には思います。
『すろぉもぉしょん』『シックシックシック』『病名は愛だった』『おくすり飲んで寝よう』のようにすぐに思いつく曲が多く考えやすいテーマだったと思います。
ぴえん系ソングリンクから選ぶとか、『M@GICAL☆CURE! LOVE ♥ SHOT!』を上げてみるとかも考えていました。『M@GICAL☆CURE! LOVE ♥ SHOT!』はYouTubeの再生数が高い(約2,000万再生)ので避けましたが、結局0人選出だったので、このゲームのことはもうよくわかりません。
Q15.ボカロ曲で使用されている合成音声(3つ)
A.15.1 ゲキヤク →10人 +2,400pts
A.15.2 蒼姫ラピス →13人 +800pts
A.15.3 中国うさぎ →5人 +8,100pts
はい。間違いなく今回の敗因です。単純計算ですが、最終問題は回答数が3倍、1回答のポイントも約3倍で、通常問題の約9問分の価値があることになります。それを落とせば順位も下がるというものです。
この回答で反省すべき点は、「ジャンルは散らしたが、知名度を散らさなかった」ことだと思います。
この回答の狙いとしては、「そこそこ有名なUTAU」「古めのVOCALOID」「中堅どころのボイロ系」とジャンルを散らすことでリスクヘッジを図るもので、この試み自体は問題なかったと思います。
ただし、これらのキャラクターはどれも「超有名ではないが、ボカロに詳しければ必ず知っている」ぐらいの知名度であり、今回はそこが危険なエリアだったのかなと。
ですから、ジャンルだけでなく知名度でもしっかりリスクヘッジを行なっていれば良かったと思います。もしくは、回答数の多さを活かしてマイナーめに寄せるとかですかね。
Q15でもう少し耐えられていればTOP10には入れてたと思うので、正直悔しいですが、来年に活かしていきたいですね。
まとめ
今回は最終問題でコケてしまったのがとても残念ですが、なかなか悪くないプレイングだったと思います。人気のある曲などの不安定要素を避けた上で、テーマに対してはあまり捻らない回答をするのが大事かなと思います。
最後になりますが、主催のベンガルさんを始め、運営陣の皆様は裏取りや集計など大変だったと思います。ありがとうございます。
来年は優勝します。以上、青海 久瑠でした。
【感想】『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』
※この記事は映画『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』のネタバレを含みます。その点ご了承ください。
こんにちは、青海久瑠です。
プロセカの映画を観てきまして、プロセカにあまり詳しくないボカロファンの私でも楽しめたので感想でも書いていこうかなという次第です。
まずはじめに、あれだけ前向きでまっすぐなストーリーが初音ミクの公式コンテンツとして出されたことが素直に嬉しい、これが観終わった直後の感想です。社会不安の渦巻く、先行き不透明で閉塞感のあるこの時代に、「夢を諦めない」というシンプルで美しいメッセージを、青少年に良くも悪くもかなりの影響を与えてきた初音ミクが発信する、そのことの意義を評価したいと思います。
そして何よりも重要なのは、こうしたメッセージが最終的に我々一人ひとりに向けられる、そうした構成になっていることです。
映画内で、『プロジェクトセカイ』のキャラクターたちは、「夢を諦めない」という想いを伝えられなかった壊れたセカイのミク(以下、バツミクと呼びます)の意思を受け継ぎ、各々がライブやパフォーマンスを通じてメッセージを伝えます。ノイズがかった歌を伝えることしかできなかったバツミクとは異なり、彼らはそれを伝えるやり方を知っていたし、それぞれのセカイに支えられながら、伝えられるだけの技量を磨いてきたのです。彼らのパフォーマンスのおかげでバツミクは復活、元通りになった彼女のセカイに、本当の想いを取り戻した新たな客人を迎え入れます。
そして、新たな客人とは言うまでもなく映画の観客である我々自身のことでもあります。ボカロ文化に限らず、受験やスポーツ、音楽、美術など、様々な分野で夢を追う全てのひとたちにセカイは開かれているし(プロセカのキャラも基本自分で歌ってますからね)、少なくとも初音ミクはそれを応援してくれる。一歌やまふゆたちの物語は、我々の物語でもありうるということです。
初音ミクが自前でボーカルを用意できないミュージシャンの助けになったこと、そして作品を通じてひとびとを繋ぐメディアとしてはたらいてきたことに思いを馳せます。そうすると、セカイで初音ミクに支えられながら夢を叶えようとしているひとびとが、夢を諦めかけているひとびとを応援する、という本映画の構図は、ボカロ文化がこれまで辿ってきた道の一端を連想させます。
総じて本作品は「ボカロファンのための映画」としてふさわしいものだったと思います。ここまで初音ミクを前面に押し出されると、プロセカのキャラを目的に来た人が満足しているかは不安になりますが、私は満足しました。
爽やかVOCAROCKを聴く
みなさまお久しぶりです、青海久瑠と申します。
本記事は「ボカロリスナー presents Advent Calendar 2022」に参加しています。他の参加者の記事は下のリンクから見ることができます。
ちなみに、前日のTakuanさんの記事はこちらになります。ぜひご覧ください。
さて、今回は「爽やかVOCAROCKを聴く」と題しまして、好きな爽やかVOCAROCKの話をしようと思います。この記事を読みながら、普段はダークな曲やゆったりとした曲を中心に聴く皆さんも、爽やかVOCAROCKの世界に浸っていきましょう。
1. シューティングセブンスター / ケダルイ
爽やかロックにおいて重要な要素の1つ、疾走感に非常に長けた曲です。この曲は、単に軽快で聴きやすいだけでなく、メロディもパワーがありしっかりしている点が個人的に評価が高いです。メロディのパワーというのは、一歩間違えば「ダサさ」に繋がってしまうわけですが、この曲はそうしたバランス感覚に優れています。中でもサビの伸びやかなメロディは特に印象深いですね。
2. グリーンライツ・セレナーデ / Omoi
皆さまご存じ、「マジカルミライ 2018」のテーマソングです。どこまでも前向きな歌詞と、歌詞に合わせたダイナミックな曲の演出は、ややクサさもあるとはいえ、それでも見事という他ありません。このストレートさがスピードのある爽やかロックと結びつくことで、圧倒的なエネルギーが放たれる、それがこの曲です。
3. 茜音色の蝉時雨 / ちいたな
この曲のラスサビのような、「静」と「動」を活かした盛り上がり方は、私が特に好きこのんでいるというのもありますが、それでも爽やかロックにおける1つの醍醐味といっても過言ではないでしょう。合唱曲っぽさも感じるエモーショナルなメロディが印象的で、良い爽やかロックは良いメロディから始まるというのを実感できます。
4. 掻き消して、クアルテット / 卯花ロク
せっかくのアドカレなので、続いては今年の曲を紹介します。この曲は清涼感の溢れる作風となっており、中高生の複雑でドロドロとした心情を描く作者の普段の作風を思うと、そうした作風とは対比的な爽やかさを演出するこの曲は、単に「大人への反抗」というよりは、生徒も含めた学校社会へのアンチテーゼを感じることができます。爽やかロックであることを文脈に組み込んだ良曲です。
5. Hatsune / 1640mP
164氏と40mPによるユニット「1640mP」の作品です。爽やかVOCAROCKの中ではしっかりとした音と、それでも尚失われない疾走感が魅力的です。コラボということもあり、それぞれが調声した初音ミクが両方聴けるのも嬉しいですね。サビ前の2段キメが、突き抜けるようなサビへの前振りとしてとても心地良いです。
6. ストラトステラ / ナユタン星人
切なさを押し出したエモーショナルな爽やかロックです。胸がぎゅっと締め付けられような曲調で歌われる「心の通わなさ」は、作者と我々の「出会い」ともいえる、初期の曲を収めたアルバムの〆として、ある意味で相応しいとも言えます。
7. 星屑オーケストラ / ハヤブサ
爽やかVOCAROCKの傾向として、爽やかさというよりは煌びやかな綺麗さを重視した曲もしばしば見受けられ、こちらもそうした曲です。ギターやピアノのソロは、動画の演出も含めてとても楽しいですね。
8. 星ノ行方マデ / タケノコ少年
リードギターが印象的な1曲です。きれいな調声、すっきりとしつつしっかりともしたメロディ、そして何と言ってもサビ後半の大胆なタメが素敵です。特にタメについては、どこまでも爽やかロックの王道を貫くこの曲だからこそ輝くとも言えるでしょう。
9. kick / コメダワラ(猫アレルギー)
コメダワラ氏の代表作です。やや切なげながらもどこか爽快さのあるメロディが、歌詞中でうたわれる、自身の生活への後悔や諦めといった、ある種投げやりな心境が持つ「勢い」を表現しているように思われます。
10. ステラ / じん(自然の敵P)
ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』のユニット「Leo/need」への提供曲です。夢を追うことをうたったこの曲は、「Leo/need」らしい「青春」を感じられます。一方で曲は必ずしもストレートかといえばそんなこともなく、特にBメロでは、歌詞に連動して挟まる一時的な転調と、動きの多い伴奏が、爽やかVOCAROCKらしからぬクールさを演出しています。
以上になります。少しでも皆様に爽やかVOCAROCKの魅力が伝わっていれば幸いです。
はじめてのマジカルミライ[感想]
はじめに
みなさまこんにちは。青海 久瑠と申します。
本記事は、obscure.様主催の「ボカロリスナー presents Advent Calendar 2021」に参加させていただきました。
私の担当の前日に当たる12月8日を担当したKlayn様の記事はこちらになります。
また、他の方の記事は下記リンクをご確認ください。
さて、今回はタイトルの通り、『マジカルミライ 2021』でマジミラに初参戦したので、その感想を書いていきたいと思います。予め言っておきますと、個々の楽曲についての感想を1つ1つ述べていく、といった形式は取りませんのでご了承ください。また、『マジカルミライ 2021』のネタバレを含む場合があります。
ボカロのオタクってこんなにたくさんいるんだ、普段どこにいるんだろう
大前提として、私は、ボカロというものは基本的にインターネットで聴くものだと思っています(この考え方自体はライブ後も変わってません)。YouTubeにしろニコニコ動画にしろ、視聴者数を数字で可視化することは容易ですが、一方で「それだけの人々がボカロを聴いている」ということを実感するのは難しいです。
皆様もご存じの通り、マジカルミライは大規模なライブで、多くの人間がボカロ曲を聴くために集まります。マジミラ会場に着いて最初に思ったのはこのことでした。ここにいるひとたちのほぼ全員はボカロのオタクのはずですし、ライブには行かないがボカロを聴いているひとも相当数いるはずです。やはり数字を見るのと実物を見るのでは納得感が違います。これだけのひとがいるなら、何人かは私の身近にいてもおかしくないですが、普段はどこに隠れているのでしょうか……。
『千本桜』にはボカロの象徴たる風格がある
議論を呼ぶ、あるいは怒られそうな話ではありますが、別に「ボカロ代表曲論争」をやりたいわけではないです。そんなものは何でもいいです。ただ、聴き飽きるほど聴いた『千本桜』をライブで改めて聴いたときに、やはり良い曲だなと思えました。例のイントロが流れた時に、「その曲はもう飽きたよ」となるのではなく、盛り上がることができる。歌詞は結局よくわからないですが、まあそれもボカロらしいといえばそうだし、何より聴いている側をちゃんとわくわくさせてくれる、それだけの力を持った曲なんだということを再認識しました。そりゃあ売れるわけだと合点がいった、というのも感覚的には近いかもしれないです。
KAITOは脚が長い
2021年のマジミラは、15周年ということもあってKAITOをメインに据えたコーナーがありました。1曲目の『ドクター=ファンクビート』なんかはノリノリでライブ映えするなぁ、楽しいなぁなどと聴いていたのですが、『サンドリヨン』でとうとう気づいてしまいました。KAITOは異様に脚が長い。デュエットしていた初音ミクの肩ぐらいまで脚だった気がします。着ていた衣装がいつものロングコートではなく、脚のラインがしっかり見えるものだったのも大きいでしょうが、それにしても長い。確かに脚が長ければダンス映えもするだろうし、何より良いモデルなのですが、真っ先に脚の長さに目が行ってしまった結果、ずっと「脚なげぇなぁ」と考えていました。
結局、初音ミクは存在するのか?
「マジミラには初音ミクが存在する」という発言をするひとは結構います。ライブを踏まえての私の感想としては、身も蓋もないし、同時にわざわざ言うまでもないことをあえて言うならば、「そういう風に思った方がライブを楽しめるだろう」と思いました。サンタクロースを信じていた子供時代のクリスマスに存在した期待感、あるいはときめきが、そう思うことで味わうことができるのでしょう。これは他の様々なイベントに共通して言えると思いますが、「初音ミクが存在する」という設定に乗っかってやることは、マジカルミライを楽しむ上では最も優れた方法だと思います。
……。
多くのボカロファンが見守る前で、色々なボカロPの曲を次々と歌い上げる初音ミクは、ひょっとすると、かつてのオタクが個々の初音ミクの集合体の中に幻視した「初音ミク」にかなり近いものなのではないでしょうか(もちろんマジカルミライ自体は公式がやっているだけの二次創作に過ぎないわけですが)。実のところ、イタコが死者の口寄せを行うのと同じで、私は「マジカルミライの初音ミク」という霊媒を通じて、「初音ミク」を幻視しようとしたのです。私が本当に見ようとしたのは、マジカルミライの初音ミクではなく、「うちのミクさん」でもなく、「初音ミク」そのものでした。
大丈夫 楽しいパーティーが終わっても 君が笑うなら
ずっと ここで 初音ミクでいさせてね!—『マジカルミライ 2020』テーマソング 『愛されなくても君がいる』より
その歌声は未来に彩を与えた
これから世界は変わって行くのだろう—『マジカルミライ 2021』テーマソング 『初音天地開闢神話』より
……無理でした。
これはもしかすると間違っているかもしれませんが、特に先述した2曲は「うちのミクさん」を意識しているように思いますし、少なくとも私はそのように受け取りました。また、私には「うちのミクさん」はいないため、あまりその辺に乗っかることはできませんでした。
そもそも、マジミラの初音ミクはマジミラの初音ミクでしかないので、素直にそう受け取る方が私には向いているような気がします。私なりのマジミラの「楽しみ方」をなんとなくつかめたような気がしました。「初音ミク」が存在しなかったとしても、マジミラはとても楽しいお祭りです。
おわりに
マジカルミライはとても面白いイベントでした。来年も余程のことがない限りは行きたいです。チケットが当たりますように。
「ボカロリスナー presents Advent Calendar 2021」はまだまだ続きますので、他の参加者の皆様の記事もぜひご覧ください。
『夜に駆ける』はボカロ曲なのか?―ボカロ曲の定義についてのアンケートとその結果
先日、Twitterにてボカロ曲かどうかの判断が分かれそうな曲についてアンケートを実施しました(現在は締め切っています)。多くの方のご参加ありがとうございました。この記事ではその結果について報告していきます。
ボカロ曲かどうかの調査 https://t.co/tbYnXvTfQa
— 青海 久瑠🚢 (@ao_39L) 2021年2月13日
ボカロ曲かどうか判断が分かれそうな曲についてのアンケートです。ご協力よろしくお願いします。
①アンケートの概要
アンケートでは、以下の曲について「ボカロ曲である」か「ボカロ曲ではない」の2択で回答していただきました。
おちゃめ機能 / ラマーズP (重音テトによる歌唱。VOCALOIDではなくUTAUという歌唱用ソフトウェア)
PS5が当たらない / にっくきゆう (初音ミクNTによる歌唱。NTはVOCALOIDとは異なるソフトウェア)
おねがいダーリン / ナナホシ管弦楽団 (ONEによる歌唱。ONEはVOCALOIDではなくCeVIO)
AIシテ!きりたん / OSTER project (AIシンガーきりたんによる歌唱。VOCALOIDではなくNEUTRINO)
FIRE TEMPLE / ヒゲドライバー (Delay Lama、いわゆる坊歌ロイドによる歌唱。Delay Lamaは僧侶をモチーフとした母音のみを発するソフト)
絶対にチョコミントを食べるアオイチャン / GYARI (VOICEROIDの琴葉茜・葵による歌唱。VOICEROIDは歌唱ではなく読み上げを目的としたソフト)
もしも100万あったなら / mino90 (読み上げを目的としたソフトフェアのSofTalk、いわゆるゆっくりによる歌唱)
cooking jungle / 混沌会 (しゃべる!DSお料理ナビの合成音声による読み上げ機能を使用したオリジナル曲)
スイートマジック / Junky (ボカロP作曲、歌い手歌唱だがライブイベントのマジミラ、ゲームのDIVA、プロセカ等でリン版が採用されている)
夜に駆ける / YOASOBI (CD限定でボカロ版収録されており、YouTube、ニコニコには人間歌唱のみ投稿)
ダダダダ天使 / ナユタン星人 (ボカロP作曲、歌い手歌唱。作者によるボカロ版は存在しない)
新世界 / cosMo (インスト曲だが「初音ミクオリジナル」とされており、部分的に初音ミクが使用されている)
daze / じん (ボカロ曲を中心とした作品群『カゲロウプロジェクト』の人間歌唱曲)
白虎野の娘 / 平沢進 (コーラスにVOCALOIDのLOLAが使用されている)
たべるんごのうた / バチ (アイマスのキャラクター、辻野あかりについて歌った歌。歌唱はSofTalk)
Moon! / iru (VTuberの月ノ美兎のファンが非公式的に作成したイメージソング。仮歌としてUTAUが使用されているが、後に月ノ美兎本人が歌ったバージョンが発表された)
Kill Jill / Big Boi (ボカロ曲『データ~DATA~』をサンプリングした楽曲)
Ievan Polkka (リンクはボカロ版。原曲はボカロ歌唱ではないがボカロカバーが有名で、DIVAにも収録されている)
ray / BUMP OF CHICKEN (BUMP OF CHICKENと初音ミクがコラボした楽曲)
ナンセンス文学 / Eve (ニコニコにはボカロ版が投稿されているが、YouTubeでは本人歌唱のみ投稿されている)
ロメオ / HoneyWorks (YouTubeにはボカロ版が投稿されているが、ニコニコでは人間歌唱版のみ投稿されている)
イーハトーブ交響曲 / 冨田勲 (ソリストとして初音ミクが登場するクラシック音楽)*1
S・K・Y / ライブP (本来はライブPが路上ライブのために書き上げた作品だが、後にボカロ曲として投稿された)
ルマ / かいりきベア (歌い手に提供した曲で、ボカロ版と歌い手版が同時投稿されている)
愛迷エレジー / DECO*27 (DECO*27が自身のアルバム内でmarinaに提供した曲。後にボカロでセルフカバー)
おばけのウケねらい / ピノキオピー (ナナヲアカリのアルバムにピノキオピーが提供した曲。後にボカロでセルフカバー)
また、ボカロを聴き始めた時期(2007/8/30までと2007/8/31~2007/12/31、2008年以降の各年)とボカロ曲を聴く際に使用するサイトやイベント等についても質問しました。後者の項目は以下の通りです。
・サブスクリプションサービス(Spotify、Apple Musicなど)
・音楽ゲーム(DIVA、プロセカなど)
・マジカルミライなどのライブ
・その他
②アンケートの結果と考察
以下が全体の結果になります。総投票数は654票でした。


(2020年と回答した人は4人、2021年と回答した人は1人でした)
アンケートで提示した中では『PS5が当たらない』が最も「ボカロ曲である」と判断されました。『PS5が当たらない』で使用されているのはVOCALOIDライブラリの初音ミクではなく初音ミクNTであり、狭義の「VOCALOID曲」ではないですが、『おねがいダーリン』や『おちゃめ機能』などの他の非「VOCALOID曲」と比較してもより多くの人が「ボカロ曲」として判断しています。恐らく初音ミクが歌っているという要素が「ボカロ曲」として認識されたのでしょう。
ちなみに本記事のタイトルで言及した『夜に駆ける』ですが、約85%の方が「ボカロ曲ではない」と判断しているようです。CD限定で初音ミク歌唱版も収録されているのですが、やはり人間歌唱版の印象が強いのでしょう。
全体として、合成音声が使用されていることに加え、VOCALOID文化の文脈上に存在することが重要視されている傾向があると考えられます。例として、Delay Lama(僧侶が歌ってるやつ)を使用した『FIRE TEMPLE』や、SofTalk(ゆっくり)を使用した『もしも100万あったなら』などは合成音声歌唱であるけれども、あまりボカロ曲としてみなされていない一方で、VOCALOID文化とより関わりが深いVOICEROIDを使用した『絶対にチョコミントを食べるアオイチャン』はボカロ曲とみなしている方が多いことがわかります。
下のグラフは、年代別に「ボカロ曲である」と回答した人の割合を示したものです。

全体の傾向としては、年代が下るにつれより「ボカロ曲である」と回答する人が増えていることがわかります。特に『愛迷エレジー』『おばけのウケねらい』は大きな差が出ており、これらはいずれもアルバムで歌い手に提供されたのちにVOCALOID歌唱版が発表された曲です。また、『たべるんごのうた』や『FIRE TEMPLE』などのボカロ文脈から外れた曲についても比較的差が見られます。これらの曲はいずれも元々ボカロの「ために」作られた曲とは言い難い部分があり、特に古参の方々はこの基準を重要視する傾向にあると言えそうです。
次のグラフは、ボカロ曲を聴く際にYouTubeを使うがニコニコ動画を使わないと答えた方々(69人、グラフにおける「YouTube」)と、ニコニコ動画を使うがYouTubeを使わないと答えた方々(134人、グラフにおける「ニコニコ」)の回答を比較したものです。

これらの曲のうち、特に有意な差があると思われる曲には『おちゃめ機能』『スイートマジック』『ナンセンス文学』等があります。『おちゃめ機能』は『吹 っ 切 れ た』に代表される手書き動画の流行*2や、ろんによる歌ってみた等二次創作が有名なことが影響していそうです。『スイートマジック』はYouTubeにおいてはgoogoo888により投稿されたDIVA音源の動画が再生数が高く、ニコニコ動画においては東方Projectの二次創作MMD動画やろん歌唱の本家の再生数が高いため、このような傾向の違いが出たものと思われます。『ナンセンス文学』はニコニコ動画限定でボカロ版が投稿されています。
③おわりに
初音ミクNTやNEUTRINOなどの多くの非VOCALOIDの合成音声の登場により、今後合成音声楽曲においてVOCALOIDが果たす役割はますます小さくなっていくものと思われます。こうした状況では、これまでより「ボカロ曲」の範囲がもっと曖昧なものになるでしょう。回答結果がバラけていることからも、「ボカロ曲」の範囲に明確な規定はなく、個人によってその認識は大きく異なることがわかります(結果に出ている通り、ダダダダ天使のような合成音声が歌ってない曲でもボカロ曲として認識している方が一定数います)。
本記事を書くにあたり、多くの方からアンケートに加える曲の提案やアンケートへの回答、反応をいただきました。改めてお礼を申し上げます。ご協力ありがとうございました。本記事が皆様がボカロについて改めて考える一助となったのであれば幸いです。
(2021/02/24 追記) ナンセンス文学のリンクが間違っていたため修正しました。
#ボカロの青海原アドベンチャー 結果発表
はじめに
みなさまおはこんばんちは、青海久瑠と言います。本記事は、obscure.さん主催の企画「ボカロリスナー presents Advent Calendar 2020」の12月5日分として参加させていただいたものです。
勢いだけで枠を取ってしまったので、書く内容が咄嗟には思いつかなかず、とりあえず投げ会を開催してみました。急に開いた投げ会なのでスケジュールに余裕がないのは内緒です。
アドベントカレンダーのネタが思いつかなかったので、投げ会をやります!
— 青海 久瑠🚢 (@ao_39L) 2020年11月19日
期間:11/27まで(当日可)
最大曲数:3曲まで
範囲:ボカロ等のボーカルシンセサイザーを使用した、インターネット上で無料で視聴が可能な全ての楽曲
ハッシュタグ:#ボカロの青海原アドベンチャー
さて、早速結果発表に移りたいと思います。今回は、15名の方に計36曲を投げていただき、その中で、5曲を入賞、1曲を最優秀賞として選びました。選考基準は私が好きかどうかのみですので、曲の技術的な評価の優劣を表すものではないことを始めに断っておきます。
結果発表
入賞(5曲)
あーきてくと劣等生/4nzu
推薦者:エリーさん
電子音と英語交じりの歌詞が耳に心地いいです。サビ前で英語を使ってない分、早口な英語と遅めの日本語、という点においても曲の流れと同様に緩急があって好きです。「ボカロPVを作りたかったので、友人2名を誘って夢を叶えてもらいました。」と説明文にあるように、PVは力が入っていて、可愛らしく素敵に仕上がっています。
悠遠のクオリア/Pengenhearm
推薦者:nancaさん
爽やかロックは基本的に好きなのですが、この曲はメロディラインの程よいキャッチ―さやもったりしていないボーカルの調声、伴奏のダイナミックさなど、伴奏が厚めの爽やかロックで押さえておいてほしい部分を的確に押さえているように感じ、とても印象が良いです。
Dancer O/夜to臥
推薦者:*ෆしぃෆ*さん
おしゃれでゆったりとした、いわゆる「夜のうた」です。気だるげな雰囲気の歌詞に対し、初音ミクの声は少しギャップがありますが、それが不思議な雰囲気をつくっています。
俯瞰的人生博覧会/PIROPARU,多英子
推薦者:三黒ナノさん
青春を感じる軽めの爽やかロックです。実写とイラストが混ざったMVは、曲の「静」と「動」に合わせて演出が入るなど、曲の魅力を引き出すような工夫もされており、力作といえますので、視聴の際はNicoBoxを使わないことを推奨します。
ミリオンダラードリーマー/奏音69
推薦者:さいころさん
ピアノとブラスセクションが印象的な王道ともいうべきVOCAJAZZです。巡音ルカの持ち味であるハスキーな歌声と喧しいブラスセクション、それと対照的に静かで洒落たピアノには需要を満たしてくれるような納得感があります。サビには当時の最新機能であったグロウルも使われており、VOCALOID音源に不足しがちな力強さを感じられます。
最優秀賞(1曲)
がっこうのせいだ/ふるがね
推薦者:しめじさん
単語は単純なゆえに学生の生々しさを感じる歌詞を、やわらかい声と音色で包んだ、かわいさ、不思議さと鋭さを感じる曲です。動画説明文には「そうですか」とのみ書かれており、マイリストのリンク等がないのは、普段であればあまり良いこととは思わないのですが、その情報の少なささえも、アングラ感やつかみどころのなさの演出としては有りだという風に思えてきます。ご視聴の際は是非PCで、ニコニコのページに飛んで観てほしいです。
むすびに
以上が投げ会の結果となります。曲選考にかなり悩んだ*1ので、感想を書く時間があまりなく、締め切りに追われながらの作業となりました。投げられた曲はkiiteのプレイリストにまとめてあります。選ばれなかった曲も良曲揃いですので、下のリンクからご確認ください。
kiite.jp
(2021.6.23更新)一部の楽曲の作者の意向を踏まえ、内容を修正しました。
*1:好きな曲の数を枠数にする手もありますが、今回は投げ会の締め切り直後に、総曲数を元に枠数を決めました。その際には投げられた曲は全て未視聴です。